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「俺自身が隊長とデートしたいと無意識に思っていたんだから、そうするだけだ」
「……お、まぇ」
待て。待って待って待って!
目の前にいる奴が何を言っているのかわかんなくて混乱する。違う、本当にわかってないならこんな動揺して赤くならない!
副隊長が自分の気持ちにクソ鈍感なのはわかった。わかったさ。
だからって言ってることがめちゃくちゃなんだよこんちくしょう!
なぁ浅井さんよ。今のこ…告白にしか聞こえないんですけどどうなんですかねぇ、ねぇ、ねえ!
何これ? 俺今好きって言われたの? 何で俺がそんなこと気付かなきゃいけねえの!?
心の中でいくら叫ぼうと実際に声に出せる筈がなく、むしろ固まってる。直視出来ずに俯く。
だが副隊長の方はというと、もう話は終わったと言わんばかりに書類を整え始めた。ふざけんなよてめぇ……!
告白まがいなことして平然としている親衛隊副隊長と、相手が自分を好きっぽいと気付いて動揺する隊長(俺)。どんなだ! 聞いたことねぇよんなカプ! 新しいな!
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