7、結果発表とその後

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「隊長は、綺麗だ」 っっ!? 「この男にしては色白できめ細かい肌も」 するりと、頬を手が撫でる 「人間が反射的に愛らしいと思うこの大きな目も」 一樹の目の横の髪をかきあげるように手は辿り(タドリ)、そこからまた下へ動く。 「そしてこの、誘うような赤く膨れた(フクレタ)唇ぅぐ!?」 ガタガタッと派手な音を立てて椅子から落ちる副隊長。原因はわかっている。指が唇に触れた瞬間、俺が副隊長の顔をぶん殴ったからだ。 「い、いきなり何をするんだ!」 「うるせぇ! 帰る!」 「はぁ?」 こいつっ、こいつ本当にありえねえよ……! きっと今、俺は顔が真っ赤になっている。怒鳴ってはみたが、俯いたまま顔を上げることが出来ない。恥ずかし過ぎて涙が出てきそうだった。 だが、理解出来てない副隊長は何を言ってるんだという声色で言う。 「帰るって、まだお茶会の日程も決まってないし、今後の方針に関しての取り決めも、」 「明日やる! 俺は忙しい!」 自分の学生カバンをひったくるように掴み、一樹はそのまま親衛隊室を出た。ドアは開けっ放しで寮の方に走り出す。
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