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「結果は失敗、、、いや。見方を変えれば成功と言うべきかもしれんのぅ。」
ライカの表情から読み取れるのは自虐の念。
「報いと言えば報いじゃが、な。結果を至らしめる失敗と成功、、、それはもうわかろう、失敗とは禁忌に触れたことによる輪廻からの追放。そして成功とは、この身に孕む三層境界の一部の理、、、。」
「それがあのとき見せた力の正体ですか?」
沢山のセルト兵からの魔具による攻撃、それを瞬時に何かしらの方法で撃退したライカ。
「うむ。あれは三層境界の基本構造に過ぎぬがな。しかし私も最初からあんな風に使えたわけではない。それこそ最初は力を押さえきれず暴走もしたわい、、、あれは後になんか名前がついとったのぅ?えぇと、、、!!そうじゃ!“ミュヘル事変”じゃった。」
「「「はっ!?」」」
一同から挙がる戸惑いと驚きを孕んだ声が一斉に挙がる、アリスを除き。
「む?どうした?」
それにフィンが代表して答える。
「え、、、ミュヘル事変って、確か190年前に起きた研究所が謎の大爆発を起こして街を壊滅状態に追いやった、、、あのミュヘル事変?」
「おぉそれは妾のことじゃな!」
「「「じゃお前今何歳なんだよ!?」」」
「レディに歳を聞くとは無粋じゃのぅ。まぁ今となってはその概念自体ないがな、、、。ほれ、足し算の練習じゃ。22歳+ミュヘル事変は?」
「「「22!?」」」
「え?驚くところはそこかの?」
一同が突っ込んだのは齢212歳などと言うところではなく、ライカの“元の実年齢”。
「え!?だってライカは子供じゃ、、、。」
全員の気持ちを代弁してフィンが口を開いた。
「なにも不思議ではなかろう。現に今、妾はこうして皆の前に“大人の姿”として現れておる、、、となれば肉体を変化させる術もあるという事じゃ。」
「はは、もう何でもありですね、その“三層境界”というモノは。」
ブロックスはあまりの出鱈目ぶりに乾いた声しか漏らせなかった。
「妾から言わせればそちらの方が出鱈目じゃがな?」
ライカはフィンとブロックスに交互に目をやる。
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