壱章ー練ー

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階段を絞首刑のような気分で(まぁ、普通は上っていくのだが)下へ行くと如何にも「我使者也」と言いそうな人が玄関で待っていた。 「突然の訪問失礼致しました。では、本題に入らせていただきます。貴殿はブロックス・サティノルで相違ないですね?」 私は無難に「はい」と答えておく。 「ではサティノル殿、王から謁見の希望が出ておりますので今日から半月後に王都に来て頂きます。その時迎えの馬車を寄越しますので。」 拒否権は、、、。ないようだ。 私は使者を見送ると絶望に苛まれながら今度は本当に絞首刑の気分で階段を上がって部屋へ行った。 あれはそうだ。死刑宣告だな。   「とか考えてる場合じゃないです!!どうするんですか、マオ!!!!」 視線を机の上に留まっているマオは羽をきれいに動かしてGJといい笑顔でしてきたのでとれあえず蹴り飛ばしました。
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