壱章ー練ー

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蹴り飛ばされたマオは空中で体勢を整えてホバリングしていた。くっ!仮にも魔王ですか。 「で、本当にどうする気です?」 ブロックスはこの数十分でかなりの疲労を感じている。もうどうにでもなれという感じだ。 「しかし、ロックは魔術、魔導はともかく魔法が全く使えないと言う事はないんだろう?」 「いえ、全く使えないんですよそれが。」 マオはまた「ふむ」といった感じで考え込んだ。 「では、ロックの属性はなんだ?」 「一応計った所によると基本属性全てと不明属性らしんですよ。」 「む?基本属性全てもすごいが不明とはなんだ?」 属性について 基本属性:炎・雷・水・風・土 陰陽属性:光・闇・太陽・月 特殊属性:空間・重力・原子 固有属性:血・木・息(ブレス)などなど ・基本的に一人当たり属性を多くて3つ最低1つ持っている。 ・固有属性はその種族にしか扱えない。 ・転移魔法と言う物は存在しない。転移の魔導陣が設置してある場所から場所まで飛ばすという方法しかない。 ・特殊属性は使えるだけで一個軍隊を殲滅可能。 「研究所の人が何回も調べなおしたんですが結局わからずじまいで、まぁ病気のせいでモルモットにならずにすんだんですが、、、」 ブロックスは自嘲したように笑う。 「基本属性全てで不明な属性あり、か。魔力量としてはどれくらいなんだ?」 「常時漏れている魔力は1000/秒で魔臓器にはギリギリ生命維持に必要な5000は残っていますけど?」 そう説明するとマオはかなり驚いた顔をしていた。
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