壱章ー練ー

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「常時1000/秒と言うことはロックの魔力は、、、8646万って!どんだけすごいんだよ!」 約1億と言う魔力は最早人間ではない。この国の最も多い魔力保有者でさえ5000万である。 だがマオにもいっていないことがまだ一つだけあった。 「マオ、一つ訂正していいですか?」 マオはクエスチョンマークを浮かべながら頷いた。 「私は特異と言ったでしょう。その本当の意味は私の魔力は実質的には無限なんです。」 マオはまたクエスチョンマークを浮かべている。 「正確には私は空中の魔素を体内で魔力変換出来ます。でないと1000/秒なんて生まれた瞬間に魔力枯渇で死んでしまいますよ。」 「なる程。しかし、そんな稀少な体質ならそれこそモルモットとしては研究所行きではないか?」 それもそうだそんな稀少なサンプルをマッドサイエンティスト達がほっておくはずがない。 「そこは当日そこの研究員だった両親が検査データを改竄して難を逃れました。そんな研究所に嫌気がさしてこんな辺境に移り住んだんです。」 更にとブロックスは続ける。 「どうせ私が学校へ行っても魔力のことで虐めにあうと思ったのでしょう。学に関してはここで両親に全て習いました。一応魔法、術、導も全てね。」 そこから更に独学で勉強し、自分でも使う事の出来る力の研究を進めて、後一歩と言うところでマオに付きまとわれこの事態だ。 するとマオは私の研究論文を目ざとく見つけ読み始めた。
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