壱章ー練ー

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マオはまず鉱石を浮かせ高速回転させて周りを削り始めた。ゴルフボール位の大きさの円盤を2つ作り指輪の形に加工、三日月型の装飾を施し完成した。 「マオ、それはどういう意味が?」 「ん?まずこの二つの指輪はロック専用の魔導を使うための物だ。これはロックの漏出してる純粋な魔力に属性を付与させる能力とその魔力を座標固定させる能力がある。」 「そして」とマオは一呼吸おいて話を続ける。 「更に元々魔力は無色透明だが属性付与させるとその属性の色になる。」 此処まで説明を受けた私はマオの言わんとしている事がわかった。 「まさか、、、空中に魔導陣を展開させるんですか?」 マオの言わんとしている事はこうだ。普通魔導はカードに描かれている陣に魔力を循環させることで発動する。 そこでマオはこの指輪を使い空中に直接魔力で魔導陣を描いてしまえばいい、といいたいのだ。確かにそれなら魔導陣を書き終えた瞬間に発動する。 私の病気と特異体質あってこその方法だ。しかし、それでは、、、、、、 「それでは魔導陣を書き終えるまえに攻撃を受けてしまいますよ。」 「そこはどうにかするしかないな。ロックの論理でいう工程を我は改変したに過ぎんからな。」
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