壱章ー練ー

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馬車に揺られること約2日、漸く王都についた。旅の疲れもピークに達しようとしていたが老紳士から凶報が、、、。 「お疲れのところ申し訳ありませんが、今から直接王城へと向かわせていただき、そのまま謁見となります。」 この国の王は随分とせっかちのようですね。 城内ーーーーーーーーー 城内をひとりの騎士の後ろからついて行く私にすれ違う人すべてから好奇の目が向けられている。 まぁそうですね。私の容姿は180㎝にポニーテールの髪に極めつけは髪と目の色ですね。髪は白、目は赤、、、所謂アルビノなんですが、なぜか日光も大丈夫何ですよね。気にしてませんが。 「まぁ、アルビノによる差別とかないですし多分純粋な好奇心でしょうね。『魔王を倒した男』という大変不名誉な。」 そう考えているうちに大きな扉の前へと到着していた。え?マオ?静かに肩で寝てますが? 「この中には国王と王妃、更に王女も居られる、くれぐれも粗相のないように。」 と、騎士は言うと扉を開けて中へ入る私を、すんごい睨みながら見ている。 正直怖いから睨むのをやめていただきたい。切実に。 バタンと扉が閉まると上座から威厳のあるそれでいて優しい男性の声が聞こえた。 「君がブロックス・サティノル君で間違いないかな?」
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