壱章ー練ー

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無難な答えが妥当でしょうかね。 「はい。陛下。」 と、片膝を地面につけ頭を下げ答えた。 「ははは。そんなに改まらなくていいよサティノル君。」 そう言いながら陛下は片手を上げた、すると大臣、騎士が奥に控えた。 「さて。聖の矢×10!」 は?ちょ待ってください。いきなり陛下が私に向けて光属性の下級を放ってきた。隣にいる王妃も王女もびっくりしている。 「取り敢えず《ウォール》。」 右人差し指に土属性の魔力を付与、ルーン文字で土魔法の「ウォール」を矢と自分の間に描く。 ガッガッガガガガガッ!!!! すると土の壁が目の前に現れ、矢を防いだ。 「どういう理由で行動に移したのか、お答え頂いてよろしいですか?陛下。」 「それは俺が答えよう。」 そう言うとマオは小鳥から人型に変身して私の隣に降り立った。今更だがマオの人型はかなりのイケメンである。簡単にいうとアシメの赤眼でそこは私と被っているが、私は中性的な顔立ちでマオはカッコイい系だ。 「あの駄王と俺は飲み仲間だ。」 ・・・・・・・・・・・・・は? 多分、今私はかなり間抜け面をしてる自信がありすぎます。
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