壱章ー練ー

16/31

2934人が本棚に入れています
本棚に追加
/358ページ
「飲み仲間とは、、、互いに面識があり、且つ立場もわきまえた上での仲間、と解釈しても?」 まぁ、取り敢えずややこしくなってきたのでまずは、、、 「奴とは15年来の飲み友でブベハラァァ!!」 マオに伝家の宝刀回し蹴りをお見舞いしときました。変な声と共に10m離れた壁に激突、その場で悶え苦しんでいる。ザマァ。 「さて、陛下?どういう事でしょうか?」 私は陛下に向けて最上級魔法の雷属「トールハンマー」をルーン文字で発動する一歩手前の文字で止めて尋ねた。 え?不敬罪に反逆罪?何それ新しいスイーツ? 「はは、まぁ少し待ってくれ。弁解の余地はあると思うんだが、、、」 陛下には空中に黄色のルーン文字が浮いているようにしか見えないだろうが、先程のウォールの発動方法と私の雰囲気から自分に向けられている物は攻撃なんだと容易に想像がつく。 「ほう、まだ白を切りますか?ならば陛下にもマオと同じ末路を、、、」 「喜んでお話させていただきますorz」 それは国宝級の土下座だったとか。 取り敢えず空気の王妃と王女にはご退室願いたいんだが、、、 さっきから王妃の目がランランとしている、陛下が土下座したあたりから。あ、Sですか、、、Sなんですね。 「あの王妃様?」 王妃は「あら、何かしら?」と答えると上座から優雅に下りてきて腰を下ろした、、、土下座中の陛下の背中に。 「えっと、王妃様はこのことはご存知で、、、?」 王妃はにっこりと微笑むとこういった。 「いいえ?まったく知りませんでした。サティノル君でしたっけ?、、、、、、、、、やっておしまい?」 背中にゾクリと何かが走った。逆らっちゃいけない、と。 「イエス、マム!!」
/358ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2934人が本棚に入れています
本棚に追加