壱章ー練ー

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駄王は顔をひきつらせ滝のような汗を流してる。まぁ、私の中では答えは出来ている。あの二人しかいないだろう。  「それは、あの、えーと、、、」 煮え切らないので前方に《トールハンマー》発動の一字手前で止める。 「ひっ!き、君のご両親、サティノル夫妻であります!!!!」 とジャンピング土下座。この駄王は土下座がお好きのようです。 「は!?あの親父っさんとお袋さん!?」 これはマオだ、どうやら本当に知らなかったようで驚きの表情をしている。そう言えば前に両親にあの論文を見せましたね。 まんまと乗せられた、、、両親までグルとは盲点だった。だから王都へ召集がかかっても平然としてたのか。 「はぁ、もう諦めました。」 《トールハンマー》を解除する。そして、上座へと目線を移す。空気の王妃と王女へと。 「と、言うわけです。ご理解頂けましたでしょうか王妃様、王女様。」
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