壱章ー練ー

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でもさっきから私の名前はばんばん出てたんですがね?聞いて無かったのでしょうか。ま、相手は王女なのでそんなことは口が避けても言えませんが。 「申し遅れました。私はこの国の辺境から連れてこられた魔、、、、、、あ~、、、」 魔導士と名乗ろうかと思ったが、私のあれは明らかに魔導のそれとは違う。王女なので大丈夫ですかね魔唱のことを言っても。 と、マオにアイコンタクトをとると頷いた。つまり大丈夫と。 「私は魔唱士のブロックス・サティノルです、王女様。」 王女は魔唱士という初めて耳にする言葉の意味を理解しようと必死に悩んでいる。 「サティノルさん、魔唱士というの何なんですか?初めて耳にする名称なのですが、、、?」 う~む、駄王はこの力を牽制・抑止力としての効果があると言っていた。それは未知の力、秘匿性が高いからだろう。ならば、この場で例え王女と言えども簡単に話していいものか、、、。 「申し訳ありません。これはまだ未完成の技術なのでお教えすることが出来ないのですよ。」 まぁ、当たり障りのない返答で大丈夫だろう。
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