壱章ー練ー

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深くは言及しませんが取り敢えず名前くらいは知っとかないといけませんかね。 「あの、お名前は?」 メイドさんは背筋をピシッと伸ばし優雅な佇まいで質問に答えてくれた。 「失礼致しました、私サティノル様の専属メイドのノルンでございます。何なりとお申し付け下さい。」 「では部屋へ案内お願いします。あと、あそこの黒い小鳥を鳥籠にぶち込んどいてください。では、駄王失礼します。」 駄王から視線をノルンに戻すとノルンの手には鳥籠に入ったマオがいた。え、いつそんなアクション起こしました? しかも、鳥籠には風属性ノヴァ級魔導「絶空断切」、雷属性古代級魔導「ボルテックスバインド」のカードが張ってあった。ちょ!!このメイドさん魔導士ですか!しかも超ハイスペック!!!! 「では参りましょうサティノル様。」 うん、深く考えないようにしましょうか。 マオは鳥籠から必死に出ようとするが出られないようだ。仮にも魔王が出られないとは、、、ノルンひとりで魔王討伐出来るんじゃないですか? そう物思いにふけながら謁見の間をあとにする。
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