双子、異変、ドラゴン

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子供? しかもこんな幼児がどうしてこんな所にいるのだろう。 危険過ぎる。 『幼女ですらない』 「ああ、幼女ですらなry」 期待してた訳じゃない、俺にだって美少女が現れるチャンスが有るはずだって。 でも、幼児とは・・・ とうなだれている場合じゃない、ドラゴンは何かに苦しむようにのたうち始めた。 さっきまで美しかった体がどんどん色あせ始める。 まるで急激に錆びていっているような。 『様子が変だな』 ナスも異変に気が付いたようだ。 「あぶない、っと」 俺は幼児二人を抱え上げた。 ドラゴンの体に危うく押し潰される所だった。 腕の中で二人は何が起こっているのか分からず、泣き出してしまった。 「とーっちゃ、」 「えーん、とーちゃっ」 お父さんを呼んでるんだろうか、大体親はこんな小さい子供をほって置いて何をしているんだろう。
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