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「どうして、狂暴化した」
『普段は温厚な性格のはずじゃ、これは魔力を感じるな』
「最初のドラゴンと同じ?」
『そう考えていいじゃろう、この世界のモンスターは元々ドラゴン以外は存在しない。
ドラゴンは自然と調和した存在だったからな、なんらかの理由があるのだろう』
俺は暴れる幼児をセーレを呼び出して押し付け、クロノスフィールドを解除しようとした。
『待つのだ・・・』
声が聞こえた気がした。
まさかと思うけど
「あんたか?」
目の前のメタルドラゴンを見上げる。
クロノスフィールドを持って意識がこちら側にあるということは、このドラゴンただものではない。
『私は今、制御を失っている。
自分の意識が消えかかっていることも分かる。
・・・もうもたないだろう。そこでおぬしにたのみがある』
「ああ、何だ」
なんとなくだが、俺には想像がついていた。
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