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「だが・・・」
そんな簡単には了承出来ない。
『大丈夫だ、おぬしには多くの手が差し延べられている。
多くの者が助けてくれる・・・私はもうその子達を壊すことしか出来ない。
見守ることも出来ないのだ』
「・・・いいだろう」
そう言うしかないと思った。
「出来る限りのことはするつもりだ、親となって。
ただし、グレても文句言わないでくれ、
絶対引き戻してみせるから・・・」
止まっているはずのドラゴンの顔が微かに笑った気がした。
『ありがとう、
・・・私を殺して皮を剥ぐがいい。
私の鎧はここ数千年で最高の強度を誇っている。
おぬしの力になるだろう。』
「魔法陣発動、真空魔法」
次の瞬間、バラバラとドラゴンの体は崩れ落ちた。
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