双子、異変、ドラゴン

10/43

1106人が本棚に入れています
本棚に追加
/419ページ
俺は『水』と『風』の魔法で自分の体を洗うと、ダンタリオンにドラゴンの処理の仕方を聞いた。 「この瓶は」 『それにドラゴンの鎧を入れるんじゃ』 質量的におかしい、まあいい、 俺は瓶の蓋を開けると自然と銀の鎧は液体となって瓶に収まった。 もう魔法の不思議さに不思議さを感じなくなった。 「これで金属性が使えるようになったわけだ」 『基本的に金属性の人間はメタルベアと呼ばれるモンスターから金属を集める。 だから、おぬしのドラゴンの鎧は非常に珍しい、大切にしてやってくれ』 言われなくても。 俺は瓶を魔王からもらったクリスタルに重ねて首にかけた。 銀の鎖がチャリと音を立てて、ひんやりとした温度が首筋に伝わった。
/419ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1106人が本棚に入れています
本棚に追加