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「や───夜神!」 オレも慌てて立ち上がり、夜神を追いかける。 「夜神、待てって。」 呼び止めても、夜神は振り向きもせずスタスタと階段を降りていく。 その背中が、オレを拒絶しているようで、ツキリと胸が痛んだ。 ───取り返しのつかないことをしてしまったんだろうか。 そんな不安が胸を過る。 「…会って、何話してたんだ。」 「え?」 「親父と。」 不意に夜神が立ち止まり、そう訊ねてきた。 こちらを振り向かないまま。 「…ごめん。」 「俺は謝罪してほしいんじゃねぇ。アキと親父が何話してたか聞きてぇだけだ。」 「別に、そんなに長く話をしてたワケじゃない。ただ、お前の親父さんが、お前のことどう思ってるか…それを聞いてた。」 「………」
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