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「はぁ…」
しょうがない。
今日はもういいや。
流石に寝ている夜神を置いたままオレだけ帰るワケにもいかない。
オレは諦めてベンチに体を預けた。
夜神が寝ているのをいいことに、その端整な顔だちをしげしげと観察してみる。
いつも仏頂面で人を容易に寄せ付けないオーラを纏った夜神。
不良チーム“silver moon”のリーダーとは思えない、無防備な寝顔だ。
普通にしていれば、女の子にモテるのは間違いない。
というか、不良チームのリーダーという肩書きを背負っている今でも、実は密かに夜神のファンだという女子生徒は少なくない。
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