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「それ、覚悟しといた方がいいんじゃねーか?」
教室で真琴に話したら、真琴は開口一番そんなことを言ってきた。
「覚悟ってなんだよ!オレやだよ!男となんて!」
「相手はあの夜神諒だろ?そういつまでも大人しく待ってるとは思えねーんだけど。」
真琴の言葉は確かにその通りすぎて、オレは今まさに顔面蒼白。
「女の子とだってまだなのに、初体験が男とか嫌だーっ!」
「…嫌がるトコそこかよ。」
真琴は苦笑いしてオレの頭を撫でた。
「代わってやることはできねーけどさー、でも俺はいつでも暁の味方だから。つらくなったら俺んとこ来いよ?」
「真琴…!」
なんてイイ奴なんだ!さすがオレのダチ!
「てか、どうせなら真琴が恋人ならまだ男でも許せたのに。」
「…気色悪いこと言うなよー。」
真琴はハハッと笑ってオレの頭を今度は乱暴にグシャグシャと撫で回した。
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