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夜神とのデート(とできれば呼びたくないが)から一夜明け、オレはダラダラと登校した。
夜神に対する印象が良くなったような悪くなったような、奇妙な時間だったワケだけれど。
何となく…………本当に、何となーーく、だけど。
……アイツとの距離が、短くなったような気が、しなくもない。
ただヤるだけが目的じゃないってことだけは、わかった気がする。
正直なところ、ものすごーく複雑な気分だ。
だって、本音を言えば毛嫌いしていて、一生関わりたくないと思ってた存在だったから。
『───アンタに嫌われたくねぇから。』
あんなこと言うとか、意外。
ていうか、ヤンキーは嫌われるモンだぞ?
オレみたいな至って平凡な高校生がお前みたいなヤンキーを敬遠してるって、普通に考えてわかることなのに。
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