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びくつきすぎて、声が裏返った。
「……武瑠(タケル)、アキを怖がらせんじゃねーよ。」
咎めるように夜神がそう言って、オレをグイッと引き寄せた。
「………っ……」
なん、か。
夜神に守られている感覚がして、妙に安堵してしまった。
オレをギッと睨んでくる武瑠と呼ばれたそのヤンキーはチッと舌打ちすると、海翔という小さいヤンキーの頭を撫でた。
海翔はポッと頬を染めて、気持ち良さそうに目を閉じた。
……えええええええ。
なんなんだろう。
ヤンキーの世界では、同性同士で“そういう”関係になるのは当然のように享受されるものなのか?
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