選択

22/57
前へ
/805ページ
次へ
夜神が片手を軽く上げて微笑んだ。 よかった。 元気そうだ。 内心とても安堵しているのを隠し、オレは少しだけ夜神を睨んだ。 「よう、じゃないだろ。何学校サボってんだ。」 「俺がサボるのなんか珍しくもねぇだろ。」 確かに。 逆に心配しすぎなオレがおかしいのかもしれない… 「何? もしかして心配したか?」 「っ! な、ワケないだろ!」 慌てて否定してみたものの、夜神はニヤニヤしてオレを見ている。 悔しい…! そりゃ確かに心配したよ! したけどドヤ顔されるとなんか腹立つ! 「なっ…なんだよっ! ホントに心配なんかしてないからな!」 「はいはい。」 必死に否定しても、夜神はニヤニヤするのをやめない。
/805ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8152人が本棚に入れています
本棚に追加