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本を元の場所に戻し終わると、彼───夜神の父親は微笑んでオレを見下ろした。
やっぱり夜神に似てる気がする。
いや、夜神が似たんだな。
「ありがとう、手伝ってくれて。」
「いえ…」
「こうしてまた諒の友達と会えたのも何かの縁だ。お茶でもどうかな?」
…ナチュラルに誘われたけど、これってよく考えたらやばくないか?
恋人の親と対面してることがそもそもやばいのに、その上2人…
いや、この人はオレと夜神が付き合ってることを知らない。アイツが言っていなければの話だが。
平静を保たなければ。
夜神の“友人”として。
それに───オレも話がしたい。
「…はい。オレとで良ければ。」
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