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「……チッ」
突然の横槍(オレにとっては助け舟)に、夜神は舌打ちとともにオレを解放した。
掴まれて微かに痛む顎をさすりながら周りを見ると、
「………」
「………」
「………」
「………」
夜神以外の4人が、一斉にこちらを凝視していた。
「……~~~っ!!!!」
一気に羞恥で顔が熱くなる。
みっ…見られてた…!!
「あっ、いやっ、これは、そのっ」
「うわぁぁぁぁぁリョーったら公衆の面前でダイタ~ン! ボク、ドキドキしちゃった!」
全力でニヤニヤしながらはしゃぐ海翔。
その隣にいる武瑠さんは、呆れた顔でオレと夜神を見ている。
佳那汰さんと真哉さんは苦笑いしている。
「………」
当の夜神は、そっぽを向いてしまっている。
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