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静かにそう語る龍平さんは、微笑んでいたけれど。 オレには、笑えなかった。 「あの子に仕送りをしているのは、あの子が生活に困らない為、普通に学校生活を送れる為、と言っていたけれど、それも息子を孤独にさせてしまった罪悪感を和らげたかっただけなんだよ。」 「そんな…」 「今も、自分が家族皆と暮らしたいという身勝手さで諒を振り回している。」 突如始まった夜神の父親の懺悔に、正直どう返していいかわからない。 だってこれは、夜神親子がどうにかしなきゃいけない問題であって、オレがどうこう言っていい問題じゃない。 ───本当に? 本当に、『オレが口出ししていい問題じゃない』と片付けてしまっていい───? …違う。 違うだろ、暁。 ───オレは、ただ逃げてただけだ。
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