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一緒に屋上で昼休みを過ごしていた海翔のその一声で。
その場が一気に静まり返った。
え───?
ドクン、と心臓が嫌な音を立てた。
「………」
“silver moon”の面々の視線が、オレに集中する。
「…喫茶店?」
夜神の低い声。
剣呑な響きを含んだソレに、オレは思わず身震いした。
「ボク、たまたま近くを通ったんだけど、喫茶店の中に見覚えのある人がいるなーと思って。そしたら暁クンで、もう1人向かい側に座ってたけどアレって───」
「オ───オレの父親!」
ベラベラと余計なことを喋る海翔を遮り、オレは声を張り上げた。
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