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「な…んだよ。」 「お前がそこまで強情張るつもりなら、そうしてりゃいい。その代わりオレはお前とは距離を置く!」 「はあっ!?」 オレの突飛な発言に、夜神は目を剥いてオレを凝視した。 「お前とは電話もメールもしない!一緒に登校したり帰ったりもしない!」 「アキ、何言って───」 「いつまでもウジウジして現実から逃げようとする奴の傍になんかいられるか! いーか、言ったからな! オレはお前と距離を置く!」 半ば興奮して喚き散らすオレを、夜神は唖然として見ている。 自分でも滅茶苦茶なこと言ってるってことはわかってる。 オレがコイツと距離を置くことで、コイツの中で何かが変わる保証はない。 でも嫌だった。 夜神が頑なに家族を───自分の存在を望む家族を拒むのを、傍で見ているのが嫌だった。 このまま夜神がこっちに残っても、絶対モヤモヤは残る。 距離を置くなんてその場の勢いで発してしまった言葉だけれど、頭の悪いオレにはこれしか思い浮かばなかった。
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