不思議な夢

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彼女は、高校生くらいだろうか。 白いノースリーブのワンピースを着て、悲しそうな顔をする。 なにか言いたそうに、僕を見つめる。 彼女のいる世界は、一言で言うと異空間。 音はなく、一面の白。 はっきりと見えるわけではない。 でも、あまりにも彼女の表情がリアルで、はかなくて、 僕は惹かれていく。 「…ん。」 彗(スイ)はゆっくりと目を開くと、ボーっと天上を見上げた。 また、あの夢を見た。 ここのところ、毎日だ。
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