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「……すごい」
私は目の前の画面を見て思わず呟く。
それほど、その光景は特殊で圧巻だった。
『おおっとー、丸太池を一番に抜けたのは赤組の遠山優輝選手だああああ!』
どうやら今画面に写っていた人は遠山優輝と言うらしい。
『それにしても凄まじいですねー、そもそもあんなもの普通に渡るなのも不可能に近いはずなんですが……』
『丸太と丸太の間は2mもあり、助走もつけられない。そんな状況で淡々と渡っていましたからね。見てください、他の生徒達はジャンプして届いても留まれずにどんどん落ちています』
と、呆然と実況や解説をしている人の話。
「凄いね?彩ちゃん」
「そうね、テレビとかでも見ない光景だわ」
私と彩ちゃんも実況の人と同じで驚いている。
「そういえば障害物競争が近くで見られる場所があるらしいわよ」
「え!?ほんと!?」
「本当よ、確か配られた案内に書いてたような……あったあった、ほら次の森林迷路とか言うやつの近くに」
「ホントだー!行こ行こ!」
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