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アイシンクが、敵の情報を少し説明しだした。
「クーレッシュたちよ、蜘蛛らしき敵がこの状況の発端だシンク。頭部以外ならば攻撃可能だシンク!!」
返事した、ファイン。
「判ったわ。人質のいるとこを避けて叩くのネ」
「簡単に言うけど、大丈夫?」
困り果てる、ウェーブ。
「いけぇ!! クーレッシュ・ファインブレード!!」
「いくよ!! クーレッシュ・ウェーブツイスター!!」
アッツインダーの胴体に見事、放たれた二つの攻撃がファーストヒットした。
しかし、多少のダメージしか受けていなく、アッツインダーの最後のヒートアップセンサーは、ますます上昇しだした。
「くっ!! ウェーブ、大丈夫なの?」
「わたしは全然ノープロブレムよ……こんな暑さくらい、凌いでみせるわ」
「んじゃ、ヤツをはねのけるよっ!!」
「ええ!!」
新しい、攻撃を繰り出してみせたクーレッシュたち。
「必殺!! クーレッシュ・パワード・ブリーズブロー!!」
アッツインダー、全身の甲殻部分がひび割れていく。破裂と共にケンジロウの身はクールダウンのシャボン玉に包まれて無傷で済んだ。
その他のヒッデーヨーたちも、元の人間に戻れたという。
遠くから視察していたデキヨーネーが、怒りを露わにして、悔しさを爆発させたという。
「何だっていうの!! まさか酷暑破壊力を果たすイオニザイトがこんな場所で機能が働きかけるだなんて、聞いてないっ!! あーん、腹立つわー!!」
捨て台詞の後に、幹部へと帰投していくのだった。
変身を解かれた二人。佐伯ケンジロウが目を覚ますまで二人で見やった。
目覚めるケンジロウが最初に見たのは、通りがかりの猫だった。
「ミャー」
少年の顔をなめ出す。
「もう、くすぐったいぜ~」
その姿を見るなり、クーレッシュに変身が出来た二人は微笑ましい顔で笑い声をあげたのだった。
了
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