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リコ【フウッ…抜けたぞ】
コウ「ハアハア……有り難う…ございます…」
この人?体力おかしいでしょ!?
半日ぐらい走りっぱなしでも、まだ余裕があるのですか!?
乗ってる私が先にダウンしちゃいましたよ……。
リコ【……主よ、ほんとに男か?】
コウ「……らしいです」
物(ブツ)が、あるから男らしいです。
リコ【体力無いの~う】
コウ「……《封》」
ボフンッ
リコ【いきなりするな!】
コウ「煩いです。大体、あなたも小さくなったら体力無いじゃないですか」
リコ【喧しいわ。封じられてない状態でも体力が無いよりましじゃ!】
コウ「…………」
確かにね……。
悔しいですが、言い返せないです……。
リコ【で、どこで野宿するのじゃ?】
コウ「アウッ…考えていませんでした」
この辺りは、荒れ地が続いているだけで、野宿に適切じゃないですね。
リコ【やれやれ、《風読》】
あ、風で周辺の地形を読むのですね。
リコ【…………む?】
コウ「どうしました?」
リコ【これは……砦蟹?】
え~と、確か砦蟹は、この辺を徘徊している古代龍で、腐界には入らないのでしたね。
コウ「……乗っちゃいます?」
リコ【ふむ。なかなか良さそうじゃな】
コウ「また、これの出番ですか?」
リコ【うむ。あっちじゃ】
リコさんを肩に乗せて、私は砦蟹が居る方向に向かいました。
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