2人が本棚に入れています
本棚に追加
今年も鮮やかに色付いた
坂の両側の並木
揺れる枝に
記憶が呼び起こされる
隣に君がいないなら
いっそ花びらと一緒に
記憶も全て散ってしまえばいいのに
月夜ノ空二 ウツル桜
煌めく星も霞むほど
綺麗だった桜(キミ)も
今夜もひとりの僕を
あざ笑うようで
月夜ノ空ニ ウツル桜
ざわめく遠くの雑踏に
満たされてた月(ボク)も
今夜は桜に主役を
奪われたようで
嫌いになんかなれない
君の言葉が頭をよぎる
桜が雨風に打たれ
別れを告げる
イライラするほど鮮明に
何もかも覚えてて
またそんな自分に嫌気がさすんだ
闇夜ノ空二 チル桜
儚い夢も見れぬまま
月が気持ちを伝える前に
還ってしまうんだ
闇夜ノ空二 チル桜
どうせ届かぬ想いなら
欠けたままの月(ボク)を
刹那は君のことで
満たしたいんだ
嫌いになろうって
どんなに強く思っても
無様に涙が零れる
やっぱり桜が好きだなと
闇夜ノ空二 チル桜
綺麗だった桜(キミ)を
思えば思うほど辛いから
今夜の僕はひとりで
心に鍵をかけるのさ
月夜ノ空ニ ウツル桜
忘れたりなんかしない
欠けていた月(ボク)が
いつかまた満ちる日を
待つことにするのさ
今夜は桜に最後の
主役を譲ることにするよ
最初のコメントを投稿しよう!