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―零視点
「はぁっ、はぁっ…」
くそっ、もうだめか…
ここは、廃工場か?
かなり遠くまで逃げてきたようだ。
「はぁ、はぁ…はぁぁ…」
取り敢えず落ち着こうと呼吸を整える。
そして、また走ろうとしたとき―
「やぁぁぁっと、捕まえたぜぇ?」
捕まってしまった…
まだ腕を捕まれているだけなので、振りほどいて逃げようとするが、
「にげるんじゃねぇ、よっ!!」
「グハッ!?」
いきなり鳩尾を殴られた。
そして、段々と意識が薄れていく中で最後に聞こえたのは俺を捕まえた男のげびた笑い声と猫の鳴き声だった。
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