二の月 フェリオ

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ケルベロスが口にくわえている腕は光の粒子となり、消える。 「っあ……!!?」 シスターは何が起きたのかわからないのか、目を見開き、バランスが取れずに少しふらつく。 右へと目線を反らすと、さっきまで繋がっていた腕がないことに気がつく。 「あぁぁぁあぁぁぁぁ!! 私のっ……私の腕が……!?」 苦痛に顔を歪め、脂汗をかきながら必死に肩を押さえ、止血しようとする。 「このっ!犬ッコロがぁ!!」 怒り狂ったシスターは先程と同じように光の弾を放つ。 口調が変わっているのは、こっちの方が本性だからかな。 「ギャウッ!!」 そのすべての弾がケルベロスに直撃し、ケルベロスは倒れてしまう。 やっぱり、この程度じゃ殺せないか…… 血が止まらない。 体が急激に冷たくなっていく。 このまま私も死んじゃうのかな? 「どいつもこいつも馬鹿にしやがって……ぶっ殺す殺す殺す!!」 そう叫び、シスターがフェリオに向けて弾を放とうとした瞬間。
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