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「あの、篠崎さんのお家ってどこら辺なんですか?」
僕たちはおそらく、今一緒に下校している。
前を歩く篠崎さんとの距離は、やっぱり1メートル間隔で、僕はなんだかストーカーしているみたいだ。
篠崎さんから話題を振ってくれる訳もなく。
学校を出てから5分弱。
無言に耐えきれなくなって、僕は口を開いた。
篠崎さんは少し僕を振り返って、右手をまっすぐに持ち上げた。
「あそこの角を左に曲がって、まっすぐ行ったところ」
「僕もその角曲がるんですよ!!といっても右側にですけど…」
「そう」
彼女はそれだけ言うと、また無言で歩き始めた。
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