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時計の針とページをめくる音だけで、部屋は満たされている。
もちろんそれは、普段の図書室ならば、だ。
図書室の静けさは一瞬のうちに消えてしまった。
あれ?何でだっけ?
パタン。
ページをめくる音の代わりに、分厚い本を閉じる音が響いた。
いつもなら本へと向けられている瞳が、情けない顔をした僕を映す。
は、初めて篠崎さんと目があった…!!
高鳴る胸を抑えきれなくて、篠崎さんに心臓の音が聞こえてしまうんじゃないかと心配になる。
でも、何か重要なことを忘れているような…。
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