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屋上の扉を開く
ガチャリ
「あっ!えーと...長谷君...だよね??」
そこにはいつものように一人の女の子
藤香香織さん(ふじみや かおり)が座っていた
「うん!そうだよ!長谷裕樹です!」
俺は笑顔で藤宮さんに応えた
初めて話すかの様だけれど、これには彼女の問題が深く関係している
その問題とは
【友達との記憶が一週間しかもたない】
藤宮さんは特殊な記憶喪失の様なものを抱えていた。
しかし、それには例外もある。
友達じゃない人や家族との記憶はちゃんと残っていること
覚えていないのは友達とのことだけ。
でも、最近は不意なことで記憶を少しだけ思い出すことができたりもした
だんだんと歯車が噛み合ってきているんだ
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