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僕たちはさすがに疲れたので、公園のベンチで31アイスをほうばった
明子ちゃんのアイスの量が、やたらと多いような気がする
「育男ってさあ、不思議な魅力があるよね?」
明子ちゃんが突然さらりと言う
「不思議な魅力って何よ?」
「それがわからないから不思議なんじゃない」
「それを言ったら、明子ちゃんにも不思議な魅力があるよ」
「それって両思いってこと?」
明子ちゃんの瞳がキラキラと光る
「それはわからないけど、少なくとも僕は明子ちゃんのこと好きだよ」
「本当?私なんかの何がいいんだろ?」
「不思議だね」
しばらくの沈黙の後
「笑顔だよ」
僕は語り出した
「明子ちゃんの笑顔だよ。笑顔が好きなんだよ」
「本当?照れる~」
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