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「おはよー命君。
朝ごはん出来てるよー。」
今日の朝ごはんは、ご飯と豆腐のみそ汁と卵焼きだったりする。
そして、この人が俺の母親の西條愛里である。
「うん。おはよう愛里さん。
そしていただきます。」
「ごちそうさまでした。」
朝ごはんを食べ終え、食器をシンクに置き歯を磨いてから俺は学校に行く準備をした。
「命君!はいお弁当!私の愛情がたーっぷりと入ってるからね?」
あはは。と苦笑いをしつつ弁当を受け取り鞄に入れて学校に行く。
「じゃあ行ってきまーす!!」
「「行ってらっしゃい!」」
これが最後の家族の会話になるとも、知らず。
家を出てから数分、俺は信号を待っていた。
「………これが小説なら、事故が起こるかもな……。」
なんて不吉なことを呟くと、いきなり向こう側の信号から俺に向かって2tトラックが走ってきた。
運転席を見た所、運転手は居眠り運転をしているらしい。………そして俺は思った。
「死んだな。これ。」と。
ドォォンッ!
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