転生

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~回想終了~ 「あぁ、俺、死んだんだ。結構短い人生だったな………。」 そう呟くと、少しずつ頭に生前の記憶が蘇って来る。 小学校入学から高校入学までの、ほんの、10年と少しの記憶が………。 「えーと、少し思い出に浸(ひた)っている所、悪いんだけどちょっと良いかな?」 声が聞こえたので振り返ってみると、そこには、古代ギリシアの服を着ているであろう、約24歳くらいの額にじわりと汗を滲ませた青年が居た。 「えーと、突然何だけど………。す、すいませんでした!!」 いきなり知らない人に謝られた。しかも土下座で。 もしかしてこれはモ○ゲーの小説とかにある、神様がミスをして人を殺し、そのあと違う世界に転生させるやつだろうか?? 「その通りです!!本当にすいませんでした!!」 「まぁ、過ぎたことはしょうがないし。神様と謂えど少しくらいのミスはあるだろうし、気にしてない。と言ったら嘘になるけど……。」
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