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いつものように学校へ行った。
「おはようございます。」
いつもと違うのは、今朝父からもらった指輪を左手の中指にはめているというところ。
父からもらった指輪には、ペガサス、ドラゴン、龍、グリフォンが描かれていた。
今のところ、聖奈には何の変化もない。指輪も特に変化はない。
変化があったのは……
「今日は新しい友達を紹介します。
守神 レンくんです。」
クラスに転入生が来たことだった。
「席はとりあえず、聖奈さんの隣でいいですね。
ちょうど空いてますから。」
レンはとってもかっこよかった。
少なくとも、クラスの男子の中では一番かっこいいと思う。
聖奈は、そんなレンくんが隣の席にきてくれた事に喜びながらも、なんだかレンは手の届かない所にいる人物に思えた。
なんだか、クラスの男子には絶対に無いものがレンにはあった。
「よろしくね。
私は月神 聖奈。
分からない事とかあったらきいてね。
レンくんって呼んでもいい?」
「かまいませんよ。
聖奈さんならどんな呼び方でもね。
これからの事も含めて、よろしくお願いします。」
そう言ってレンは軽く頭を下げた。
「けっ敬語?!
同級生なんだからため口でいいよ!
私ならどんな呼び方でもいいってどういう意味?
これからの事って?!」
聖奈は思わずきいてしまった。
「あっごめん…」
「こちらこそ、気にしないでください。
近いうちに分かりますから。」
レンはそう言ってニコッと笑った。
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