覚醒

5/15

16人が本棚に入れています
本棚に追加
/107ページ
いつものように学校へ行った。 「おはようございます。」 いつもと違うのは、今朝父からもらった指輪を左手の中指にはめているというところ。 父からもらった指輪には、ペガサス、ドラゴン、龍、グリフォンが描かれていた。 今のところ、聖奈には何の変化もない。指輪も特に変化はない。 変化があったのは…… 「今日は新しい友達を紹介します。 守神 レンくんです。」 クラスに転入生が来たことだった。 「席はとりあえず、聖奈さんの隣でいいですね。 ちょうど空いてますから。」 レンはとってもかっこよかった。 少なくとも、クラスの男子の中では一番かっこいいと思う。 聖奈は、そんなレンくんが隣の席にきてくれた事に喜びながらも、なんだかレンは手の届かない所にいる人物に思えた。 なんだか、クラスの男子には絶対に無いものがレンにはあった。 「よろしくね。 私は月神 聖奈。 分からない事とかあったらきいてね。 レンくんって呼んでもいい?」 「かまいませんよ。 聖奈さんならどんな呼び方でもね。 これからの事も含めて、よろしくお願いします。」 そう言ってレンは軽く頭を下げた。 「けっ敬語?! 同級生なんだからため口でいいよ! 私ならどんな呼び方でもいいってどういう意味? これからの事って?!」 聖奈は思わずきいてしまった。 「あっごめん…」 「こちらこそ、気にしないでください。 近いうちに分かりますから。」 レンはそう言ってニコッと笑った。
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加