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(聖奈、私の話をよく聞きなさい。)
ペガサスは聖奈の方を見ながら話し始めた。
(私の名前は風雷よ。
見ての通りのペガサス。
私は、名前にある通り、風と雷を司るモンスター。
そして、あなたのパートナーよ。)
「ちょっと聞いてもいい?
あなたはどこから来ているの?」
(いい質問ね。
私はあなたの中にいるのよ。
今まで気づいていなかっただけ。
あなたが16歳になれば、指輪で封印が解かれることになっていたわ。)
「父からもらった指輪はあなたの封印の鍵だったってこと?」
(正しくは、私たちの封印の鍵よ。)
「じゃあ、私の中にはまだペガサスがいるってこと?」
(いいえ、ペガサスは私だけよ。
あなたの中には私を含めて、4体のモンスターが封印されているの。)
「どうして私の中にモンスターが封印されているの?」
(モンスターが封印されている人間はあなただけではないわ。)
「えっ?」
(びっくりしたかしら?
私たちはそのような人間を『マゴス』と呼んでいるわ。
特別な能力が使えるからよ。
どうしてあなたの中にモンスターが封印されているのかを語るのは少しの間おあずけよ。
語ると長くかかりそうだから。)
「ねえ、風雷?
ということは私もマゴスなんだよね? 」
(もちろんよ。)
「特別な能力って一体何なの?」
(それもいい質問よ。
マゴスは封印を解かれたパートナーと同じことができるわ。
たとえば、あなたなら風と雷が操れるわね。)
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