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フィーネはフィナーレの頭に銃を突きつけた。
「やっぱり記憶喪失じゃなかったな。
それで、その銃はどうしたんだ?」
顔の向きは変えずにフィナーレはそう言った。
「あら、新しい武器ですよ♪
ついさっき、お母様に頂いたんです♪
他にも日本刀を頂きました♪
弓では200m程度の射程距離でしたけど、この銃はこの世に存在する銃なら何にでもなれます♪
つまり、ライフルなら2kmもの射程距離も実現可能です♪
ただし、弓と違って狙った獲物を逃さない魔法はかかっていません♪
日本刀は私が元々持っていた剣と同じく戦闘能力を上げる魔法の剣です♪
2つの剣を同時に使えば2倍の戦闘能力を得られるそうです♪」
「お母様はフィーネがお気に入りだな。
俺には無しかよ……
それと、記憶喪失のふりをした理由を聞かせろ。
これでも心配したんだぞ?
見つけたら何故かパフェ食べてるし……」
「たまには普通の女の子に戻りたかっただけですよ♪
それと、お兄様に心配をかけたかったんです♪」
「全く……」
でも、甘えてくれたってことだよな?
ツンデレってやつか!
銃を突きつけられてなければ可愛かったんだけどな……
(お戯れはそれまでにして欲しい。)
ビアンカに止められ、フィーネは銃をしまう。
「あら、今更なんですか♪
私は面白くて楽しければそれでいいんです♪」
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