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ガラッ!
1年A組のドアが開いた。
ところが、今日は午前授業だったため、すでにクラスメイトたちは教室にはいなかった。
ただ1人を除いては……
「レンくん……」
レンは窓辺に座り外を見ている。
外からは屋外の部活の声がきこえてくる。
レンは外を見ながら言った。
「覚醒したんですね。
確か、最初は風雷ですよね。」
「えっ……」
聖奈は一瞬驚いたが、すぐに落ち着いた声で言った。
「やっぱりレンくんはこの指輪について知ってたんだね。」
「はい。
その指輪についてはよく知っています。
けれど、それについては僕が話すべき事ではありません。
とりあえず、無事で良かった……
僕はこれで失礼します。
次に会う時は本部で会いましょう。」
そう言うと、レンはスクールバックを持って窓から飛び降りた。
この教室は2階にあるため、かなり高いはずだが、運動神経の高いレンは軽々と降りていった。
「やっぱりかっこいい……」
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