覚醒

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「ただいまぁ~!!」 っと言っても返事をしてくれる人はいない。 父は仕事だし、母はパートに出ている。 聖奈は自分の部屋に入ると、カバンを机の横に置いてベットに横になった。 (風雷、レンくんの事知ってる?) (知らないわ、けれど予想はつくわよ。 私の考えが正しければマゴスの本部から来た人ね。 マゴスの本部っていうのは、モンスターの女神であるベスティアの復活のために作られた組織の中心の場所よ。 世界中のマゴスが集められているわ。 そもそも、マゴスはベスティアが作ったようなものだから……) (なるほどね。 だから次に会う時は本部でって事? 私、本部の場所なんて知らないんだけど……) (その事なら大丈夫。 私が知っているから私が案内してあげるわよ。 けれど……) (けれど?) (私の封印が完全に解かれてからでいいかしら? 私が完全に封印から解かれて、あなたの中から出られるのは、あなたが指輪をはめてから24時間後よ、だから明日ね。 ちなみに、モンスターとテレパシーできるようになれば、そのモンスターの能力が使えるようになるわ。 たとえモンスターの封印が完全に解かれてなくてもね。) (分かった。 別にすぐに本部に行きたいわけじゃないからいいよ。 って事は他の3体のモンスターともテレパシーできればそのモンスターの能力も使えるようになるんだよね。 楽しみ♪ それに、本物の風雷にも早く会いたいなぁ~。) 聖奈はそう言いながら、夕食も食べずに寝てしまった。 (私もよ、聖奈…………いいえ、ベスティア…………)
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