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聖奈はあわてて風を使って飛んだ。
聖奈がいた所を剣が空を切る。
本気なんだ……でも、飛んでいれば大丈夫。
「もしかして、飛んでいれば大丈夫。
なーんて思ってる?
風を操れるのは君だけじゃないよ。」
フィナーレが風を操り、追いかけて来た。
聖奈は逃げるが、まだ風を操る事に慣れていないためすぐにフィナーレに追いつかれてしまった。
ヤバイ!!
(聖奈、雷よ!!)
聖奈はとっさに風を操る時と同じような感覚で雷を落とした。
フィナーレがそれをかわす。
「危ねーな。」
その後も聖奈は雷を落とし続ける。
しかし、雷はフィナーレをかすりもしない。
それにしても、まるでフィナーレは遊んでいるかのように見える。
本気で殺しに来ているようには思えない……
フィナーレの能力は剣を出す事と風を操る事だけとは絶対に思えない。
「お前の能力は風と雷を操る事だけか?
だったらそろそろ終わりにしようか♪」
どうやら聖奈の予想は当たっていたらしい。
「本当はすぐに殺す予定だったんだけど、一方的だとつまらないだろ?
楽しくないと♪
安心していいよ。
一瞬で楽に終わらせてやるから。」
次の瞬間、聖奈の心臓にフィナーレの漆黒の剣が貫いていた。
しかも、後ろから。
「!!!!!!!!」
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