マゴスの本部

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それなのに、誰1人として聖奈が知っている人物はいなかった。 (どうして同じ制服を着ているの? それに、私と同じくらいの人ばかりだし……) (地上へ出た時にもし見つかってしまっても誤魔化せるでしょう?) (ふ~ん……) 聖奈は取り敢えず街の中を歩いてみた。 どこにでもありそうな街並みが続いている。 違うところと言ったら、街中をモンスターが歩いている事だ。 空には飛んでいるモンスターもいる。 一番奥まで辿り着くと、なんと聖奈の住んでいる家があった。 「どうしてこんな所に私の家が?」 「再現させていただいただけですよ。」 気づけば、聖奈の隣にレンが立っていた。 「本物ではありません。 聖奈さんの家そっくりに建てたんです。」 「っていう事はもしかして……」 「はい。 ここに住んでいただきます。 マゴスは基本的に人と交わりを持ってはいけません。 時の流れが人とは違いますし、ましてや、あなたはベスティアの生まれ変わりです。 少なくとも、記憶が完全に戻るまではここに住んでいただきます。」
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