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「さて、まずは本部内の説明をしますから僕について来てください。」
そう言ってレンは歩き始めた。
10mくらい歩いてから、聖奈がついて来ていない事に気づく。
「覚悟はしてたよ……………………」
聖奈は下を向きながら話した。
「でも、こんなに早く来るなんて……………………」
「決して永久の別れではありません。
記憶が戻れば身の安全を守れるようになります。
その時までの辛抱だと思って下さい。
ですが、女神としての能力が戻るまでは聖奈さんの事を知っている人には合わないようにして下さい。
外では留学していることになっていますから。」
「……………………」
レンは聖奈の流す雫を見なかった事にして歩き進めた。
「この本部には、世界中のマゴスが集まっています。
そして、それぞれが自らの能力を高め、任務をこなしています。
任務は主に、神々が新たに生み出したモンスターの調査です。
もし危険だと認識された場合、退治する事もあります。
これらはもともと、ベスティアがやっていたことです。
ですから、もちろん聖奈さんにもやっていただきます。」
それから、聖奈達はレンに案内され、修行をするための建物や病院、その他の聖奈の住んでいた街にあった施設の場所などを教えられた。
そして、最後にやってきた場所が……
「セラ・セイルズ。」
聖奈が表札を見て言う。
「そう、セラ様の邸宅です。
昨日、ここへ聖奈さんを連れて来るように言われました。
僕はこれから別の仕事がありますので、どうか風雷様と2人でよろしくお願いします。」
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