マゴスの本部

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「ようこそおいで下さいました! 聖奈様!!」 扉を開けてすぐに、フリフリの黒のメイド服を着た女の子に明るく出迎えられた。 ふわふわロングヘアーの金髪に水色の瞳。 「話はセラ様からうかがっております! どうぞこちらへ!」 それにしても明るい子……ちょっとテンションが高すぎるような…… そんな事を思いながらも女の子に案内され、応接間らしき部屋に案内された。 ご丁寧にも紅茶まで出していただいた。 聖奈がちょうど紅茶を飲み始めた頃。 「いらっしゃい。」 セラがドアを開けて入ってきた。 横にはシルフと思われる風の精とミーシャと思われる炎の猫又が一緒にいる。 「私手作りのロイヤルミルクティーの味はいかが? 店で売ったら万単位の値段がつく高級品なんだけど、まぁ、値段を気にしていたら、味が分からなくなってしまうから、あえて値段は言わないでおくわね。」 相変わらずの大人っぽい発言。 実際、マゴスは年をとらないのだから、見た目と年齢はあてにならない。 セラは静かに聖奈の前に座り、自らもロイヤルミルクティーを飲み始めた。
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